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[本]「コンサルタントの危ない流儀」を読んだ 

「コンサルタントの危ない流儀 集金マシーンの赤裸々な内幕を語る」を読んだ。

4822245713コンサルタントの危ない流儀 集金マシーンの赤裸々な内幕を語る
デイヴィド・クレイグ 松田和也

日経BP社 2007-03-09
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コンサルタントが書くコンサルティングに関する本は大きく二つに分けられると思う。
ひとつは、現役著名コンサルタントが書く、コンサルティングの手法の紹介という名の啓蒙本【もっとコンサルタントを利用しましょう】。もうひとつは、退職コンサルタントが書く暴露本【実はコンサルティングはこんなにボッタクリなんですよ】。
前者が教科書的で美辞麗句に満ちており退屈な事が多いのに対し、後者はおもしろおかしく業界の暴露話をしているため、楽しく読めることが多く、「コンサルティングの悪魔」など名著も多い。
この本はタイトルからもわかるとおり後者なのだが、この手の本に珍しく、著者の(元)勤務先やクライアントが特定できてしまいそうな形で書いてある。(もちろん内実に関してはぼかしている部分もあるのだろうけど。)
それを読むだけでも十分価値はあるのだけど、コンサルタント側に立った時のクライアントに対する手練手管がおもしろいのでちょっと長いけど引用する。

p.195
もうひとつありがちなのは、重要なプレゼンテーションをやっている際に、そこにものすごくたくさんの数字が出てきて、クライアントの経営陣の誰かがその数字のあれが違うこれが違うと言い始めたりるすることだ。未熟なコンサルタントの場合、攻撃されるとまず自分と自分の仕事を弁護しようとする。


これは誰でも経験あるよね。こういう突っ込みをされるとついしどろもどろになってしまう。ところが百戦錬磨のコンサルタントはこう切り返すのだ。

「全くおっしゃるとおりです。ここに挙げた数字は正確かもしれませんし、間違っているかもしれません。私どもは知りませんし、お伺いした御社の従業員のどなたもご存じありません。もちろん、それぞれにご意見はお持ちですが、正確にはご存じないのです。そして基本的な数字を従業員が把握していないような会社は、効率的に運営することは不可能なのです。」
それから役者みたいにじっくりと聴衆の顔を見回す。この状況がものすごく深刻なものであることを強調するわけだ。そしておもむろに「ですから、ここでの根本的な問題というのは−−−」と話を続ける。こちらが数字を間違っていたことについては何も答えていないが、そんなことに気づく暇を与えてはならない。「すなわち、従業員が信頼し、活用することのできる管理プロセスをご一緒に作り上げていくことなのです。」
このようにして、こちらのチームの誰かがしでかした足し算のミスをすり替え、クライアントにとって真に致命的な問題に仕立て上げることができたのである。相手の企業の管理の不行き届きのゆえに、正確な数字を取得することはほとんど不可能なのである、と。
(太字・改行は引用者)


このくだりは、「弱点」を「長所」に変えるなんざお手のものという項で紹介されている。
何という話のすり替え。こんなトークをされたら、うぶな経営者はだまされてしまうものなのかな。一度どこかで試してみたいものだ。

コンサルティングの悪魔―日本企業を食い荒らす騙しの手口コンサルティングの悪魔―日本企業を食い荒らす騙しの手口
ルイス ピーノルト Lewis Pinault 森下 賢一

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[ 2007/11/18 14:35 ] | TB(1) | CM(0)
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