消費する日々

読んだり観たり書いたりする日々

[本]少女ノイズ/三雲岳斗を読んだ 

4334925898少女ノイズ
三雲 岳斗
光文社 2007-12-14

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キャラ設定から『GOTH』を連想した。
5編の連作短編からなるが、1本が短いため、探偵役の推理が万能すぎる感がある。事件の発端を聞いただけで、その後の展開を全て見通したような話が多い。
ワトソン役との掛け合いは悪くなく、良いテンポで読める作品である。


GOTH―リストカット事件GOTH―リストカット事件
乙一
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[ 2008/04/04 23:55 ] | TB(0) | CM(9)

[本]女王国の城/有栖川 有栖 

4488012272女王国の城 (創元クライム・クラブ)
有栖川 有栖
東京創元社 2007-09

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15年ぶり!の学生アリスシリーズ。新本格第一世代の本気の一作を読むのは久しぶりということで、姿勢を正して読んだが……。

よく言えば古風な、悪く言えば古臭い感じで、物語りに、のめりこめなかった。舞台となるのは新興宗教団体の「城」。宗教団体を題材にするのであれば、そこにはどこかしら「狂気」があるべきだと思うのだけれど、それは表現されておらず、登場人物たちの関係は仲良しサークルの域を出ていない。肝心のトリックやロジックも感心するほどのものでもない。ファンにとっては、ついに新作が読めたという意味で嬉しいのかもしれないが、この一冊だけで評価するのならば、特に見るべき点の無い凡作であると思う。

[ 2008/04/02 23:55 ] | TB(0) | CM(0)

[本]黒リッチってなんですか/博報堂お金持ち勉強会 を読んだ 

408780450X黒リッチってなんですか?―日本のニューリッチ「富裕四族」を徹底研究
博報堂お金持ち勉強会
集英社 2007-04

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この手の本としてはめずらしく、実際のリッチ層が顔出し名前入りで多数紹介されているのだけど、なぜか、彼(彼女)らのリッチ度が高く感じられなかったのはなぜだろう。こういう本に絶対に出ない人こそが本当のリッチだ、と思っているからだろうか。
[ 2008/04/02 00:00 ] | TB(0) | CM(0)

[本]リベルタスの寓話/島田荘司  

リベルタスの寓話
リベルタスの寓話島田 荘司

講談社 2007-10
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後書きによると、
「「リベルタスの寓話」は、これこそは筆者の提唱する二十一世紀本格の方法の範疇だと思う」
とのことだが、どうもぴんとこなかった。
挿話部分はかつての御手洗シリーズ最盛期を髣髴とさせたが、肝心の犯行設定で肩透かし感がある。新しいネタを使ってみましたよ、というような。
何より、この厚さで書き下ろしだった昔と比べてしまうと、中篇2本という構成が薄く感じられてしまう。2本の中篇も「ボスニア紛争」「民族愛」というテーマが共通としても結びつきは浅い。
このような傾向は、最近の御手洗(というか石岡になっているが)シリーズの作品のどれからも感じることだが、もう一度、渾身の力を込めた大長編を読んでみたいものだ。


暗闇坂の人喰いの木 (講談社文庫)暗闇坂の人喰いの木 (講談社文庫)
島田 荘司

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[ 2008/02/25 21:57 ] | TB(0) | CM(5)

[本]その数学が戦略を決める/イアン・エアーズを読んだ 

4163697705その数学が戦略を決める
イアン・エアーズ 山形 浩生

文藝春秋 2007-11-29
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「マネー・ボール」や「ヤバい経済学」の系列に属する、統計とデータマイニングを実例を絡めて紹介していく計量経済学の本。両書にもたびたび触れている。
この手の本にしては珍しく、Webサイトでの導入例も多く言及されているのが良い。サイトでいくつかのインターフェースを入れ替えてデータをとることで、どれがコンバーションが高いか実験することが米国では普通に行われているそうだ。
コンピューターの発展が大容量データの集計を楽にしたのは、自明のことだけど、Webの進展はリアルタイムの実験を可能にしているのだなあと改めて思う。
ただ、この邦題はもう一ひねり欲しかったかな。「数学」が「戦略」を決めるのではなく、「戦略」を導き出すために「数字」を解き明かすのが正しい姿だから。

マネー・ボール (ランダムハウス講談社文庫)マネー・ボール (ランダムハウス講談社文庫)
マイケル・ルイス 中山 宥

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[ 2008/02/04 00:14 ] | TB(0) | CM(10)

[本]6時間後に君は死ぬ/高野和明 

6時間後に君は死ぬ6時間後に君は死ぬ
高野 和明


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読み出してから連作短編だと気づいた。書かれたのが足かけ6年にも渡っているせいか長さや語り手もバラバラ。それがいい味を出していればいいのだけど、統一感の無さに感じられてしまった。


[ 2007/12/26 03:19 ] | TB(0) | CM(7)

[本]「コンサルタントの危ない流儀」を読んだ 

「コンサルタントの危ない流儀 集金マシーンの赤裸々な内幕を語る」を読んだ。

4822245713コンサルタントの危ない流儀 集金マシーンの赤裸々な内幕を語る
デイヴィド・クレイグ 松田和也

日経BP社 2007-03-09
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コンサルタントが書くコンサルティングに関する本は大きく二つに分けられると思う。
ひとつは、現役著名コンサルタントが書く、コンサルティングの手法の紹介という名の啓蒙本【もっとコンサルタントを利用しましょう】。もうひとつは、退職コンサルタントが書く暴露本【実はコンサルティングはこんなにボッタクリなんですよ】。
前者が教科書的で美辞麗句に満ちており退屈な事が多いのに対し、後者はおもしろおかしく業界の暴露話をしているため、楽しく読めることが多く、「コンサルティングの悪魔」など名著も多い。
この本はタイトルからもわかるとおり後者なのだが、この手の本に珍しく、著者の(元)勤務先やクライアントが特定できてしまいそうな形で書いてある。(もちろん内実に関してはぼかしている部分もあるのだろうけど。)
それを読むだけでも十分価値はあるのだけど、コンサルタント側に立った時のクライアントに対する手練手管がおもしろいのでちょっと長いけど引用する。

p.195
もうひとつありがちなのは、重要なプレゼンテーションをやっている際に、そこにものすごくたくさんの数字が出てきて、クライアントの経営陣の誰かがその数字のあれが違うこれが違うと言い始めたりるすることだ。未熟なコンサルタントの場合、攻撃されるとまず自分と自分の仕事を弁護しようとする。


これは誰でも経験あるよね。こういう突っ込みをされるとついしどろもどろになってしまう。ところが百戦錬磨のコンサルタントはこう切り返すのだ。

「全くおっしゃるとおりです。ここに挙げた数字は正確かもしれませんし、間違っているかもしれません。私どもは知りませんし、お伺いした御社の従業員のどなたもご存じありません。もちろん、それぞれにご意見はお持ちですが、正確にはご存じないのです。そして基本的な数字を従業員が把握していないような会社は、効率的に運営することは不可能なのです。」
それから役者みたいにじっくりと聴衆の顔を見回す。この状況がものすごく深刻なものであることを強調するわけだ。そしておもむろに「ですから、ここでの根本的な問題というのは−−−」と話を続ける。こちらが数字を間違っていたことについては何も答えていないが、そんなことに気づく暇を与えてはならない。「すなわち、従業員が信頼し、活用することのできる管理プロセスをご一緒に作り上げていくことなのです。」
このようにして、こちらのチームの誰かがしでかした足し算のミスをすり替え、クライアントにとって真に致命的な問題に仕立て上げることができたのである。相手の企業の管理の不行き届きのゆえに、正確な数字を取得することはほとんど不可能なのである、と。
(太字・改行は引用者)


このくだりは、「弱点」を「長所」に変えるなんざお手のものという項で紹介されている。
何という話のすり替え。こんなトークをされたら、うぶな経営者はだまされてしまうものなのかな。一度どこかで試してみたいものだ。

コンサルティングの悪魔―日本企業を食い荒らす騙しの手口コンサルティングの悪魔―日本企業を食い荒らす騙しの手口
ルイス ピーノルト Lewis Pinault 森下 賢一

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[ 2007/11/18 14:35 ] | TB(1) | CM(0)

[本]「キミがこの本を買ったワケ」指南役 

「キミがこの本を買ったワケ」(指南役)を読んだ。

4594053254キミがこの本を買ったワケ
指南役

扶桑社 2007-03
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マーケティング本の部類に入るのだろうけど、あまり他の本では見かけない、言ってしまえばミもフタもないようなことまで書いちゃってる。

ところで、この本の中で何度も言及される「シュガーマンのマーケティングの30の法則」。実在するんだ。参考書籍を見て気づいた。あまりに引用され、しかも著者の文とマッチしてるので、この本は架空だと思ったよ。『「消費者は著名人によって権威付けされれば信じやすい」という法則。その実例がこれです。皆さんも信じてしまったでしょ(笑)』みたいなオチがつくと思ったんだけど。考えすぎでした。

シュガーマンのマーケティング30の法則  お客がモノを買ってしまう心理的トリガーとはシュガーマンのマーケティング30の法則 お客がモノを買ってしまう心理的トリガーとは
ジョセフ・シュガーマン 佐藤 昌弘 石原 薫

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[ 2007/11/11 22:39 ] | TB(0) | CM(13)
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